突然ですが ちょっと授業します。

「丁」とは灯。人口の火。高炉の火。ロウソク。と、例えられます。そんな 丁 を、自分という「日干」に持つ人が「離婚したら食べてゆけるのか?」という相談にのる場合。

その方に 庚 という鉱物がある(宿命にもっている)、その火(丁)に庚(鉱物)を入れれば、熱で溶かし 型にはめ、ハサミやのこぎりに加工できる——それは現代において、自分の力で何かを作り出したということ。つまり手に職を持っている、もしくはそれなりのキャリアを持っている。

それを宿命で持っていない場合、巡ってくる運命で探さなければいけません。

大運という10年運で庚を蔵干に持っている「支」の、申か酉の10年が回ってくれば、なんとかなります。でも、それは何とかなるだけ。

ここで普通の占い師はそれが廻ってきたら「大丈夫ですよ。きっと♫」と言ってしまうでしょう。

それはいけません。

食べていけるのか?これが最初の質問です。運勢がいいからだけで、今のこの世の中、40過ぎの人がシングルマザーで人並みの生活ができるか…。ここは常識も鑑みます。

前後の運勢も視ます。だって離婚してからの方が長いし、歳とるし。

まず資格を持っているのか。その資格が十分食べていけるのか?これは訊くべきです。

持っていないなら、どんなに今いきている人生の10年運がよくても、軽々しく離婚を薦めません。だって子供いるもん。

実は今、彼女が生きている10年運に 庚 きてるんですよね。だから試したい、鍛えてみたい気持ちが湧いて来たんですね。

鍛える…人生を。いやいや危ないから。離婚というカードで人生鍛えるには、お仕事パートで時給870円やん。

シングルマザーになるには 人生鍛え過ぎ。この博打は怖い。

でもこの人は 庚 がきているから自分の火で何かを溶かし、そのままでは何の役にも立たなかった鉱物を自分の力で変えて世の中の役に立ってみたいのよ。

でもこの人の 丁 は弱火。 強火にするには「薪」の甲が欲しい。が、ない。廻ってもこない。廻ってこないということは、外でバーベキューしているのに、弱火だからウインナーさえ焼けない状態。

薪がほしいぃ。甲がほしいぃ。燃え尽きてしまうぅ!弱い風ふいたら消えてしまうかもぉ(≧◇≦)

そんな人に離婚を薦めるのか?

ここで占い師の「キャラ」の分かれ道。薦めるのもいい。だってしたいんだもん。

ただ私は勧めない占い師。ここからのトークは実際に聴きに来て。

が、授業で(本にも書いたけど)相談者の性格や対人関係なんか占っても仕方ない。そんなこと誰も聞きにこないから。実際に相談者の人が「幸せ」になることができる選択はこれとこれです!とか、今後このような運勢がくるのでしっかり準備してください!とか。

この分かれ道でどんな鑑定をする占い師になるのかは授業でしっかりイメージして習い、独立してね!

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